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事業者に気づきを促すヒント

アドバイザーの役割は気づきを与えること

事業者と支援機関アドバイザーとの関係は情報希望者と情報提供者の関係です。
決して「教えたり」、「教えられたり」という関係ではありません。

行政機関から提供されている助成制度や優遇制度などに関しては、利用の有無に関わらず説明を行います。
それから先のことについては、事業者からの求めに応じて対応することとしています。

自分でよかれと判断し行なうレクチャーは必ずしも相手の為にならないという思いを持つ様になりました。
アドバイザーの最終的な役割は気づきを与えることだと考えるようになったからです。

 

一方的なレクチャーは拒否反応を生むだけ

基本的な情報に関しては無条件に分かりやすく説明することを求められます。
しかし、基本以上の情報や考え方に関して人は自分の求めていることしか頭に入れようとはしません。

そのため事業者との会話の中で「何を求めているか」「何に気づいていないか」を掴むことはとても重要です。
思考状態に合わせて「求めていることに応える」「必要事項に繋がる気づきを導く」ことを心掛けています。

若年者に対してついうっかり一方的にレクチャーすると拒否反応に繋がってしまいかねません。

 

仕事の殆どは相手の話を聞くこと

求める姿勢を持っていない相手にいくら良いことを提供しても吸収してくれません。
また与えられるがままに得たことは、逆にそのことの重要性に気づかないことに繋がりやすいのです。

こうしたことを日々の仕事のなかで考えています。
よりよい情報を提供することの前に、自分の仕事は殆ど人の話を聞くことだなとつくづく感じます。

相手の気づきや成長に繋がることを実感しながら、やりがいを持って仕事に取組んでいます。
求めること、学べることを通じ実践できることは幸せなことです。

 

編集後記

会社勤めの頃と比べると、随分、自分の裁量で行動するようになりました。
しかし、モノサシはまだまだ昔のままだなと時どき感じています。
仕事の内容とは別に体を動かしていないと落ち着きません。

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