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産学官連携事業の難しさ

連携事業の目的は連携ではない

「産学官」に最近は金(金融機関)を加えて「産学官金」連携事業と言ったりすることも増えています。
事業者支援の仕事に取り組み始めたとき、ひとりでサポートできることの限界を痛感していました。

特に開発型で新事業を始めようとするようなケースです。
自分の手に負えない分野のことはその専門機関に任せてしまえばいいと考えていました。

「産学官」連携への参加機関の会合では連携推進の事務局もあり、連携賛同への気持ちは強まりました。
しかしほどなく、「連携事業の目的は連携ではない」ことに気づいたのです。

 

建前的に組織上の連携を求めてもうまくいかない

連携事業の目的は事業者の発展であることは当然のことです。
ただ支援機関の立場からは、仕事の成果は支援した実績で評価されるため話は単純ではありません。

それぞれの支援機関というより、担当者の思惑によって連携への取組みスタンスは当然異なります。
建前的に組織上の連携を求めてもうまくいかないのは、こうしたことに起因します。

連携事業をうまく展開するには各支援機関のできること、担当者の性格等を知っておくことも大事です。

 

共通する理念を持つ者同士は自然と連携できる

個人的つきあいや交流に気を使いすぎると本末転倒となり、連携の目的はおざなりになりがちです。
支援実績に捉われずに純粋に支援者の発展という共通した理念の持主同士であればうまくいくはず。

そう思いたいところですが、現実はそんな理屈通りにはゆきません。
本来的には連携事業の理念を共有できる方たちと連携の輪を広げていくべきでしょう。

事業者のワクワクするような発展をともに共有できることは、大きな喜びであるからです。

 

編集後記

65点を意識することの効果を実感しています。
完璧を意識して身動きできなくなると悪循環に。
それにしてもMLBエンゼルスの大谷選手は凄い!

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