建築と経営の共通点は新しい形の表現
経営分野と建築分野は独立しているものなので、建築的思考なんて自分には関係ないと思っていました。
それなのに建築的思考なる書籍を手に取ってみたのは、経営知識だけでは事業相談に対応できないと内心感じていたからです。
選んだ書籍は「アイデアを実現させる建築的思考術」(西澤明洋著)、専門用語もでてきます。
それでも、建築家の方の頭の中をひと通りのぞいた気になれたのは、著者のセンスの良さによるものなのでしょう。
建築と経営の共通点は想いをベースとしていること。
そして、制約要件を活かしながら建物や事業の新しい形を表現することだと感じました。
「コンテクスト」、「デザイン」とは
建築分野の方のご批判を覚悟して言うなら、建築とは耐久性などの構造とデザインとしての意匠を整える作業とわたしは捉えていました。
ところが、書籍に示された建築的思考の内容は実に多角的で濃ゆい内容です。
特に気になったキーワードは「コンテクスト」と「デザイン」。
「コンテクスト」は文脈という意味で周囲との関係性を表す概念です。
建築分野の「デザイン」の概念は二つあることをよく理解できました。
一般的に使われる造形としてのデザインと仕組みや方法としてのデザインです。
デザイン思考というときは後者になります。
建築的思考で事業を考える
経営分野で特に重視されてきたのは競争優位性です。
しかし、最近は自然環境への配慮や社会との調和も謳われるようになりました。
デザイン思考という言葉も経営分野でよく使われだしました。
事業経営での新たなアイデア実現を目指すとき、建物を造るときの建築的思考を取り入れることは、大きなヒントとなる可能性を秘めています。
編集後記
コロナ感染症は地元佐世保市でも第三波到来。
昨年12月より生ごみをたい肥化するコンポストを購入しました。
我が家は生ごみ排出量豊富なんでしょうね、追加セット購入。