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ビジネスマンは芸術的センスを身につけるべき理由

芸術の持つ力とは

美術館に足を運んで絵を観るのは好きな方です。
かといって作品に込められたメッセージをしっかり受け止められているかというと、自信ありません。

わたしの場合、美術館に行くのはなんとなくでも感じるものを得られればいいなというくらいの理由からです。
しかし、芸術の持つ力は単に感性を高める効果だけではないということを、最近知りました。

もやもやしていたことの答え

近頃、売れ行きの良いビジネス書に目を通すと、デザイン思考や美意識というフレーズをよく見かけます。
デザイン思考とはデザイナーの視点で経営をみることについての考え方です。

このことは「21世紀のビジネスにデザイン思考が必要な理由」(佐宗邦威著)に詳しく書かれています。
しかし、いまひとつ腑に落ちていませんでした。

もやもやしていたことの答えを「世界のエリートはなぜ『美意識』を鍛えるのか?」(山口周著)のなかに見つけました。

芸術作品の見方も変わりそう

絵画などを含む美的な作品には、作者の大局観に裏付けられたメッセージが込められているというのです。
このことと経営をどう結びつけるのか、すぐには理解できませんでした。

現代ビジネス最大の経営課題は問題を把握することが極めて困難になっていることだと言います。
その理由は
■システムの変化の激しさ
■サイエンス重視の意思決定の限界
■システムの無批判な受け入れの危険性
などによるものです。

一方、「一枚の絵」や「一編の詩」などの芸術作品は作者の凝縮されたメッセージを秘めています。
著者の山口氏は「対象に対する作者の凝縮されたメッセージを読み取る力は、変化の激しい時代の経営判断力の鍛錬に通じる」と提案していました。

サイエンス重視だけでは行き詰まるということにはまさしく共感します。
これから美術館に出かけるときは、展示されている作品の見方も大きく変わりそうです。

編集後記

昨日は創業を準備されている事業者さんとのディスカッション。
ビジネスモデルの知財登録の重要性を改めて確認しました。
発明協会さんとの連携はますます重要になってきています。

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