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メインバンクの対応が劇的に変化した理由

担当者とは現状の問題点を共有する

経営改善に現在取組んでいる事業者のサポートをした時のエピソードです。
売上不調によりメインバンクから借入れた設備資金の返済金を減額支払いされていました。

半年ごとに減額金額の見直し作業を銀行の担当者と行なわれていて、今回同席を依頼されたのです。
販売先の開拓に伴い予想損益、キャッシュフロー計算書とも改善しているものの、問題を抱えていました。

これまでの負の蓄積もあり、すぐに返済金額を増額とはいきません。
このあたりの事情を担当者は理解していませんでした。

最初に必要だったのは現状の具体的な説明と問題点の共有化です。

 

改善計画書で実績と計画を具体的に説明

現状と問題点を理解してもらったら、今後の対応策の立案に要する作業量の説明も必要です。
こうすると今後の作業に要する時間を計算し、次の協議までのスケジュールを適切に組めるからです。

メインバンクに返済金額について提案を行うため、簡易な経営改善計画書を作成することとしました。
計画書の項目
■窮境要因
■課題と対応策
■対応策のアクションプラン
■予想PLと課税所得計算書
■予想BS
■節税対策の法人成りシミュレーション

次の面談では作成した改善計画書を持参し、今後1~2年間で安定する事業者の財務状況を説明しました。
この説明には銀行の担当者も納得されたようです。

 

改善に繋がるシナリオを示すこと

今回示した計画書は必ずしもメインバンク担当者の納得するシナリオではなかったかも知れません。
考えられるケースは幾つもあるからです。

印象を良くしたのは協議の場において、内部での検討材料としても使えると判断されたからでしょう。
こちらとしても全てを提案するのでなく、メインバンクと一緒に改善策の検討を進めたいと伝えました。

少なくとも現在の状況と改善に繋がるシナリオのたたき台になりうる資料を求められていたようです。
協議を終えた後の担当者の様子は、初回の面談時とは別人のような対応となっていました。

 

編集後記

今朝は5時起床。
午前中フリーだったけれど、ひざ痛改善せずランニングはなし。
午前7時にコーヒーを挽いて淹れる(イルガチェフェ ドライオンツリー)。

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