骨子づくりからの作業ももうすぐゴール
お引き受けした大学での集中講義(全15コマ)は今年10月から始まり、12月でようやく終盤を迎えています。
金融に関するテーマでと非常勤講師の打診を受けたのは2年前のこと。
正式に届いた依頼書をみると「実践ファイナンス論」と記載されており、内容を構成する自信のなさから随分悩んだ末に、結局引受けました。
講義内容の構成を整え、資料収集、新聞記事の読み込み、ヒアリングなどを行いテキストを作成するという取組みもヤマ場を超え、もうすぐゴールです。
業界団体資料を積極的に活用
非常勤で講義を担当するのに大学からは業務経歴書や教育研究業績書のほか、講義などの内容や進め方を示すシラバスの提出を求められました。
世の中に「実践ファイナンス論」というテーマの学問はないので、自分なりの組み立てで構成を整えなければなりません。
テーマは学生にリアルな金融機関の活動や現在の課題を学ばせることとし、授業計画を作成しました。
テキスト作成のポイントは学術資料で基本項目をきちんと押さえ、内容に即してリアルタイムの事象を盛り込むことです。
そのために目を通した資料は
■金融財政事情(業界専門誌)
■日本経済新聞
■金融機関からのニュースリリース
■企業の中期経営計画・決算資料
■業界団体の発表資料 など
普段目にしない業界団体のHPも積極的に活用しました。
■全国地方銀行協会
■全国銀行協会
■生命保険協会
■日本損害保険協会
■日本証券業協会 など
誰かに伝えるという視点でニュースを見る
金融機関組織を離れ距離を置くようになったから見えてきたこともあります。
顕著なことはITやAIなど目覚ましい技術革新の波をモロに受けて、金融機関は次世代の新しい姿を猛烈なスピードで模索し始めているということでしょう。
これほどまでに金融機関に関わるニュースの溢れている事実からも、時代の変革に立ち会っていると実感させられます。
■地方銀行の経営統合
■メガバンクの人員削減計画
■仮想通貨・ブロックチェーン実用化
■日産ゴーン会長逮捕問題(金融商品取引法事案)
講義を引き受けたおかげで日常のなかでも、常に誰かに伝えるという視点でニュースを見るようになりました。
こうした機会を得られた巡りあわせに感謝しています。
編集後記
先日、初めて外国の方をわが家に招待しました。
妻の知人で英語のALTとして日本に来ているアメリカ人女性(アラスカ州出身)。
彼女はとても日本語が堪能でコミュニケーションに関しての心配は全く不要でした。