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創業支援の仕事で大事なことは口を出しすぎないこと

最も気配りを要する創業サポート

事業支援機関の仕事も4年半を過ぎ、仕事のポイントを自分なりに自覚するようになりました。
業務内容としておおまかに3つの仕事をこなしています。

「施設運営管理」、「来所相談者対応」、「創業者サポート」です。
どの仕事も気を抜けないものの、最も気配りを必要とするのは「創業者サポート」業務です。

重要な判断に口は挟まない

起業を目指す取組みの可能性を見出し、事業成功のお手伝いをする仕事は事業サポーターならではの醍醐味です。
相談者の事業への取組み方は2つのタイプに分けられます。

1つはこれまでのキャリアをベースとして既存モデルの忠実なトレースを目指すタイプ。
このタイプの場合、目指す方向はほぼ決まっているのでサポートにあまり悩むことはありません。

もう1つは新しい事業分野での起業です。
トレースするモデルはないため新たに作っていくこととなり、取組む業務の優先順位づけや市場の設定までも一緒に考えなければなりません。

あくまでも事業者の考えを聞きながら、本人の望むことの実現に必要なアドバイスとリスクを説明しビジネスの方向性を検討していきます。
事業者の主体性を侵さないように注意し、重要な判断を要する局面では必要以上の口は挟みません。

最終的なすべてのリスクは事業者自身で負わなければならないからです。

経験によって成長する事業者

重要な取引関係者との協議の場に同席したときなどは、安請け合いをしないように注意を促しています。
契約を交わすうえで協議内容の意味をよく理解していないと大変なことになってしまいます。

起業をサポートする立場として、重要局面の判断では極力口は挟みません。
その代わりリスクに関しては考えられる精一杯のことを提示します。

サラリーマンでは経験しないような判断を積み重ねながら、事業者はビジネスマンとして成長していきます。
そうした姿を見られるのも事業サポート業務に携わっているおかげです。

編集後記

朝からいつものバターコーヒーを淹れて飲みました。
味の違いはコーヒー豆の種類によってほぼ決まってしまうようです。
今日のコーヒーはルワンダ産でした。

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