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創業者対応でビジネスモデルキャンバスを用いる具体的な効果

簡単にビジネスモデルの姿は描けない

創業を検討している方の対応をしていると、様々な業種の相談を受けます。
わたし自身、なじみのある内容の仕事ばかりではありません。

そうしたとき大事なことは、内容の骨子の定まっていない相談者のこれからの事業をどれくらいリアル感を持ってイメージできるかです。
しかし、誰に対しどのようなサービスを提供するのか丁寧にヒアリングしても、最適なビジネスモデルを提案するのは殆ど至難の業と言えるでしょう。

相談者の納得できるアプローチ

事業者のビジネスモデルを決めていくのは事業者自身であり、わたしたち支援者の役割はアドバイスすることだと感じています。
相談者自身も自分の事業の姿を描けていないケースはよくあります。

そのような方の場合、ヒアリングにおいてわたしはビジネスモデルキャンバス(以下BMC)のシートをよく用いるようになりました。
相談者に対してはBMCについて最初に以下のような説明を行います。
■デザイン思考(見える化)に基づく手法
■事業を構成する9つの要素
■相談者自身での思考
■情報の共有化

これらのことをきちんと伝えることで、相談者も納得性をもってヒアリングに応えられるようになります。

事業を支えるリソースに注目

BMCの項目で最も重要な項目はCS(顧客セグメント)とVP(価値提案)と言われてます。
わたしはこのほかKR(リソース)、具体的には「その事業を支える経営資源」も重要視しています。

個人事業である場合、リソースには相談者の持つ技術や能力、経験、思いいれなども含めます。
先日も創業に至るまでの気持ちや、それまでの会話には出てこなかった本人の持つ技能を聞き取ることができました。

そのなかで簡単に修得できない技術や市場性の極めて高いものはないか、わたしは注意をはらいます。
本人はそうしたことに全く気付いていないこともよくあるのです。

相談者本人の意識していない素晴らしいリソースを探るうえでも、BMCの活用はかなり有効だといえます。

編集後記

九州北部の大雨の影響をモロに受け、交通はマヒ状態になりました。
まだ、天気は不安定であるものの雨は降りやんでいます。
ランニングに行けそうです。

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