ひざの痛みの原因
昨年度はまる1年間、マラソンのレースに出ていません。
理由は変な痛みを持つようになった左ひざの養生のためです。
左ひざを痛める以前から腰のケアで通っている整体の先生に相談してみることに。
原因として疑わうべきではと言われたのは、走るフォームについてでした。
自分の姿勢の悪さに愕然
正直フォームについてはあまり気に留めていませんでした。
我流とはいえこの15年間ずっとフルマラソンを走ってきたからです。
しかし、MRI診断で左ひざ半月板損傷と診断され整体の先生に相談したところ、まず指導されたのは立ち方についてでした。
自分の立った姿勢の写真を撮られ見せられたときは愕然としました。
背筋を伸ばし猫背にならないように意識している自分の姿は、胸を張りすぎて顎とお腹を出していたのです。
人の背骨は自然とカーブを描くようにできており、わたしの意識の持ち方は姿勢を悪くする3大要因にぴったり当てはまりました。
姿勢を悪くする3大要因
■背筋を伸ばそうとすること(胸を張ること)
■足の前方(指の方)に重心をかけること
■前方頭位になっていること
力まずに自然体で
背中を丸めたり骨盤を動かすエクソサイズを行い、足の重心をくるぶしに置くことなどの指導を受けて、最後に同じ立ち姿の写真を撮ってもらいました。
結果は見事に改善されていました。
顎は引っ込んで、胸もお腹も飛び出していません。
とてもナチュラルな姿勢に変わっています。
姿勢の改善によって足への体重のかかり方も随分と違ってきました。
美しく見えるのは「背筋を伸ばそう」、「胸を張ろう」とするのではなく、力まない自然な姿勢でした。
姿勢の指導を受けて感じたのは、サックスの音出しのコツ(肩から上は緊張させない)や、仏教の利他の教えに通じるものです。
何ごとも身構えながらの取組みよりも、力まずに自然体を心掛けると良いのかもしれません。
編集後記
小さい頃受けた姿勢の指導は「背筋を伸ばせ」、「猫背になるな」でした。
自然ではなかったようです。
気づいてよかった。