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変調は突然ではなく気づかないうちにやってくる

相談目的のすぐ分からないケースも

事業のこれからについての相談は大きな負債を抱えていなければ、緊張することなく話を聞けます。
しかし、事業に変調をきたして相談に来られる場合などは慎重な対応を求められます。

相談者自身で危機感を持たれていると問題の把握も早いものの、そうとばかりは限りません。
最初、困っている様子はなくても丁寧に話を聞くうち、やっと切羽詰まった状態であることが分かることもよくあります。

緊急を要する場合の対応

自分と他者の区別なく、相手の立場に立つことを仏教の言葉では「同事」と言います。
事業者の相談に対応するときは、この「同事」を意識して面談しています。

そうすると相手の良いところ、足りないところを素直に感じられるからです。
つじつまの合わないことを話されることもあり、何か腑に落ちないといったことも感じるようになりました。

いずれにしろ、解決すべき問題の優先順位を探り当て、緊急性の度合いに応じたアドバイスを心がけています。

事業を日々振り返る重要性

事業者の切羽詰まった問題の行き着くところは資金繰りであることが殆どです。
内容を正確に把握できないと、本当に有効な解決策を提示することはできません。

資金繰りの厳しくなった根本原因を特定する意思を持たないと先には進まず、決めるのは本人次第であると言えます。
資金繰りは急に変調をきたすことはありません。

一時的な解決策の提示はすぐできます。
根本的な解決のためには生活を含め事業の振り返りを日々行うことでしょう。

その重要性を、本人自身改めて認識できるかが最大のポイントです。

編集後記

相談者に対して提示している内容はそのまま自分に当てはまることばかりです。
自分にとっての振返りは、こうしてブログ記事を書くことだとつくづく感じています。
書き続けるコツは内容にこだわりすぎないことかもしれません。

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