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改善策のヒントは事業者の頭の中にある

簡単に模倣できないアイデア

何か販売活性化策について相談を受けるとき、以前のわたしは提案できるアイデアそのものを持っているか心配していました。
相談者においてもアイデアは他人から提供してもらうものだと考えている方は多いようです。

誰にでも当てはまるアイデアを提案されたとしても、模倣され陳腐化してしまう恐れは十分あるでしょう。
ポイントはその事業者の現在おかれている状況に即した改善策を創りだすことだと言えます。

抽象的な項目と捉えられてもOK

効果的な改善策は見栄えの良い提案でなくとも構いません。
現実的で実効性を備えていればよいでしょう。

相談者と販売促進策について一緒に考えましょうと取組んでも、これはというプランは簡単に出てこないものです。
事業を構成している要素を丁寧に掘り起こし、書き出していくとハッとするようなエピソードも飛び出してきます。

主要な事業要素
■顧客の特徴
■提供している価値
■事業のリソース
■主要活動
■売上の内訳
■チャネル など

事業要素の項目の意味について相談者は抽象的で回答しずらいと感じるかもしれません。
それは今までこうした観点から自分の事業を捉えたことがなかったためなので、一緒に考えていけば十分対応できます。

こうしたケースでは事業者本人の気づいていない事業の強みを明らかにできることも多々あります。

改善策の材料は現状の事象のなか

この作業の良いところは、アドバイスするわたしにとっては事業内容をしっかり把握できることです。
事業者にとっても自分の事業を改めて見直せるようになります。

相談者のなかにはこうした作業を嫌う場合もあるので、事前に意向を確認しなければなりません。
真剣に改善策を欲しているのなら、この作業は不可欠だと感じています。

改善策の材料は現状の事象のなかに埋もれているからです。

アドバイザーに求められる能力

多くの場合、事業者は自分の事業を客観的に捉えきれていません。
わたしの役目はその事業の強みを第三者としてしっかり取り上げて提示することです。

強みの部分を組み合わせながら、実行できる具体策を考えることは楽しい作業といえます。
最初から解決の方法を探そうとしても答えは簡単に見つからないことにようやく気づきました。

アドバイザーに求められる能力は、相談者の抱えている現状を解きほぐして解決のヒントを掘り起こすことのようです。

編集後記

チャイの香辛料(ジンジャー・シナモン・カルダモンなど)の香りが気にいってます。
鍋に150ccの水と茶葉を5g入れ煮立てること1分間。
牛乳100ccを加え沸騰する前に火を止めたらできあがりです。


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