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事業のボトルネックを特定し、解決策を探る

事業分析に効果発揮するBMCシート

一生懸命、事業に取り組んでいれば必ずうまくいく訳ではありません。
そうした状態が長く続くと何かも投げ出したくなってしまいます。

特に事業を立ち上げて間もない頃などは、うまくいかない原因を自分では見つけられなかったりします。
そんな相談を受けるとき、わたしはビジネスモデルキャンバス(BMC)のシートを頻繁に持ちだすようになりました。

事業分析に抜群の効果を発揮するのを知ったからです。

9つの事業要素で構成

事業分析と言っても実際に行うことは至ってシンプルです。
BMCシートの事業要素の9つの項目を埋めていくだけなので。

9つの事業要素
■顧客(Customers)
■与える価値(Value Provided)
■チャネル(Channels)
■顧客との関係(Customer Relationships)
■収入(Revenue)
■キーリソース(Key Resources)
■キーアクティビティ(Key Activities)
■キーパートナー(Key Partners)
■コスト(Costs)

(出所)ティム・クラーク「ビジネスモデルYOU」P34

事業を1枚のシートで見れる

マーケティングを知らない方でも、わたしと一緒にBMCシートを完成させるので難しくありません。
それぞれの事業要素を事業内容に即して具体的に説明し、一緒に考えることも出来るからです。

共通のシートを前にして項目を埋めていきながら、相談者もわたしも事業構造を理解していきます。
今日も相談者の事業構造を完成した1枚のシートで提示しながら説明すると、新鮮な驚きを持たれているようでした。

課題の特定できれば大きな前進

お互いに共通のシートを眺めながら
「現状把握」→「課題抽出」→「解決策検討」を行っていきます。

現状さえキチンと把握できると、ヒアリングするうちに課題は徐々に明らかになってきます。
今日の相談者(システム開発)の場合、課題は価格設定や交渉力にあるようでした。

課題を特定できたならば、解決策を探るのはそんなに難しくありません。
交渉力を強化するか、代わりの人間を立てて窓口役にするかで事態は好転できると感じました。

BMCシートを使った事業分析の特徴は、事業者自身で解決策の検討に取組めることです。
シートを完成させる過程においてマーケティング要素の内容を学習することになり、大きな気づきに繋がるといえるでしょう。

明確になった課題を受入れることができると、自然と解決に向けて全力で取組めるようになります。
目標の明確化によって思考も行動もポジティブへと変わってゆきます。

編集後記

マイブームのビジネスモデルキャンバスです。
今月末にはBMIA(ビジネスモデルイノベーション協会)の認定コンサルタント養成講座を受講します。

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