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ローカルファーストの提起する価値観、亀井信幸氏の講演を聴講して

欧米先進国の地方都市はローカルファースト

亀井氏の講演タイトルにあった「ローカルファースト」というフレーズ。
初めてなのにどこかで聞いたことのあるような気がしました。

亀井氏は米国ポートランドを始め欧米先進国の地方都市を数多く訪問されています。
そこで目の当たりにされたのは「ローカルファースト」の定着した地方都市の活きいきとした姿です。

地元茅ケ崎市でローカルファースト財団と研究会を立ち上げ、その価値観を伝える活動について講演されました。

 

共感を得る実践的な活動

単純にまちづくりの一手法として話を聞いているときは、活動状況に対しピンときませんでした。
住宅団地のなかの商店街の空き店舗を利用した手作りショップ活動や、情報誌発行、講演会などの活動です。

配布資料を持ち帰って手作りショップの活動ぶりにしっかり目を通すとビックリ。
高齢者、主婦、子供たち、大学生など結構な数の市民を巻き込んでの素晴らしいイベントでした。

この活動のリーダーであるローカルファースト研究会代表の淺野真澄氏の存在抜きでは成功しなかったでしょう。
参加者の共感を得るコンセプト提起、コストをかけない運営方法など、工夫された実践的な活動です。

 

「分散化」や「価値主義」に通ずる価値観

亀井氏は茅ケ崎商工会議所会頭という要職にも就かれており、特別な立場だからという見方をされる方もいるでしょう。
わたしはそうではありません。

「ローカルファースト」活動に地道に取組まれるなか、共感を共有できるネットワークを築かれているのです。
経済的価値では測れない「心地よさ」という共感を基礎とする行動は、価値主義の実践なのでしょうね。

地域通貨「ぐるぐる」を発行されたという話を聞き、「お金2.0」(佐藤航陽著)を思い出しました。
この本のキーワードである「分散化」や「価値主義」は「ローカルファースト」の提起する価値観と同じ方向性にあるようです。

お金2.0 新しい経済のルールと生き方 (NewsPicks Book)

お金2.0 新しい経済のルールと生き方 (NewsPicks Book)

  • 作者:佐藤 航陽
  • 出版社:幻冬舎
  • 発売日: 2017-11-30

編集後記

今朝は4時に起床。
7時にバターコーヒーを淹れました。
ひどい雨だったのでランニングはなし。

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