半年前にイメージしたシナリオは既に陳腐化
地元のロータリークラブ会員の知人から卓話の依頼を受けたのは昨年10月のことです。
仮想通貨の投機的性格やブロックチェーンなど非投機的機能の与えるインパクトに気づき始めた頃でした。
そして知らされた卓話を行う時期は翌年6月の例会とのこと。
依頼を受けて半年余りを過ぎた6月1日に卓話を行なってきました。
情報収集や整理、資料作成には半年という準備期間を費やすことになり得たことも反省点も多くあります。
一番の反省点は「仮想通貨」というテーマを選定したこと。
半年前にイメージしていたシナリオと現在の状況で生じていた大きなズレを調整するのに苦労しました。
徐々に投機から投資対象へ
仮想通貨を取巻く状況は半年間で大きく変化しています。
価格乱高下の後のコインチェック事件発生で投機的側面はさらにクローズアップされました。
そのことへの対応で国内仮想通貨取引所の安全管理面は金融庁により強化されました。
すると様々な業種の企業は仮想通貨関連事業へ参入を表明し始めます。
投機的と見做されていた仮想通貨は徐々に投資対象へと変化しているといえるでしょう。
従来システムを刷新するポテンシャル
投機的に映る現象の一方、ブロックチェーンの仕組みによる送金、契約手段への活用の動きも活発化。
国内においても金融機関の送金手段のほか仮想コミュニティでの地域通貨の実証実験は始められています。
ほんの少しの期間であるにも関わらず流れてくるニュースからは、投機的ではない種類の事実も拾えます。
ブロックチェーンをある用途に実用化したというニュースを突然目にしても違和感は感じないでしょう。
しかしそうした頃は恐らく従来の世の中のシステムは一斉に刷新されていくことになります。
それくらいのインパクトを仮想通貨の機能は持っていると感じています。
編集後記
30分間の卓話だったものの、準備から本番まで大きな気づきを得させていただきました。
機会を与えていただいた知人ならびに佐世保南ロータリークラブの皆様へ感謝しています。