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兼業や副業での創業、支援相談時に気をつけていること

取組み姿勢によって求めるものは違う

会社に勤務しながら事業を始めようとされる方の相談依頼は増えてきています。
先進的な企業では兼業や副業を奨励する会社も出てきており、潜在起業者は増加しているとみられます。

始めようとする事業の位置づけによって相談態度を変えるようなことはもちろんありません。
最終的に独立を目指しているのか、単なる副収入目当てなのか相談目的の見極めには注意を払っています。

本人の覚悟や取組み姿勢の度合いによって、我々支援機関に求めるものは全く違ってくるからです。

 

自分の考えを整理して出直してもらうことも

会社勤めしつつ二足のわらじを履いて一本立ちを考えている方は殆ど独立開業志望者と変わりありません。
勤務先の就業規定に抵触しないよう注意を促すほか、開業の準備やタイミング等をよく聞いて対応します。

軽い感覚での兼業や副業を考えている場合は、自分の都合の良いことだけを聞きたがる傾向があります。
シビアな話への興味は薄く、質問のテーマも拡散しがちなので対応時に振り回されないよう気をつけます。

経験の浅かった頃は相手の覚悟の程度を読み切れないまま対応し、随分消耗していました。
どうしても話のかみ合わない時は、自分の考えていることを整理し出直してくるよう伝えざるをえません。

 

実体の伴わない開業相談は要注意

特殊なケースでは節税対策のためだけに兼業をする目的の創業相談ということもあります。
相談者から節税のためという秘匿している目的を打ち明けられることはありません。

節税対策を行うのは個人の判断によるので、こちらから細かいことを聞くことはないのですが。
最近、最もイヤだなと感じたのは節税や助成金(UIJターン等に関する)制度目当ての相談事例です。

事業実体の伴わない開業届を税務署に提出し、営業赤字の事業所得申告を行なうという手法でした。
こうした相談は確信犯的なので表面上そんなことは一言も言葉に出てきません。

しかし、創業相談の件数をこなしていると本気度合いは直観的に分かるようになってきました。
赤字事業を立ち上げるための相談にお付き合いするようなバカな仕事をするつもりはありません。

 

編集後記

桜の便りが各地で届けられ、地元でもまさに見ごろの状態です。

先週末の土日は仕事だったので、今週末までには桜を見に行きたいと思います。

そんなゆとりをもつことも大切なことです。

 

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