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地方発ベンチャー発掘のジレンマ

ベンチャー起業家は育成できない

大きくブレイクするベンチャー事業を育てて地域活性化したいとどの自治体も考えています。
地方においては皆そう思っており異論の余地はないでしょう。

多額の予算を投じて施設整備をしたからといって必ずしもベンチャー企業に結びつく訳ではありません。
ベンチャー起業家は育成できるものではないからです。

 

自分の価値観にこだわるタイプは支援者不向き

新しい事業を興すときは世の中の「不」の部分を解決する視点が必要と言われます。
この「不」の部分に関して一般の人は時系列的に「現在」の時点で考えます。

一方、ベンチャー起業家と言われる人たちは自分なりに見通す力を持ち「未来」からの視点で考えます。
万人がOKという様なプランでは、ビジネスとして大成功できません。

既にほかの誰かも同じことを考えていて競合してしまう可能性が高いからです。
逆説的に大多数の人の支持を得られないようなプランこそベンチャー事業としての可能性は高まります。

そのためベンチャー事業支援者に求められるのは、これまでの自分の価値基準を捨てることです。
人間、簡単に価値基準は捨てられず私のような銀行あがりの人間には、苦手分野の仕事といえます。

 

未来からの視点を持った起業家は理解されにくい

未来を見通す力を持った人材は簡単に育成できません。
それこそベンチャー企業に勤めて指導してもらうこと、それが一番近道です。

そうした理由のため地方でベンチャー企業を育てるには、ベンチャー起業家を発掘するしかありません。
自分の価値基準に捉われないサポーターと運よく出会えるかにかかっています。

地方において最も多いベンチャー企業の事業は学術研究分野の発見や技術をシーズとしたビジネスです。
未来からの視点を持った起業家であるほど、その考えはなかなか周囲に理解されないのです。

 

編集後記

「古民家カフェこもれび」を始めた友人は相変わらずマイペース。

その生活スタイルに共感は覚えるものの、同じことは出来そうにありません。

とうとうテレビ朝日系「人生の楽園」に出演することになりました。

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