途中のアップダウンの負担は小さい
体のあちこちの痛みに耐えながらも、ゴールした充実感を味わえるのはマラソンの醍醐味です。
淡々と42.195kmを走り切るのは容易ではありません。
マラソンレースならではの楽しみを感じるからこそゴールできるものだと言えます。
人気のレースは抽選方式になっていて「熊本城マラソン」もその一つです。
コースの特徴としては行程中アップダウンはあるものの、上りの距離は短いので大きな負担は感じません。
最大の難関であるゴール前の熊本城への上り坂に辿り着くまで、どれくらい気持ちを切らさず走れるかでゴールタイムは左右されます。
サプライズの応援で足の痛みも忘れる
開催地によって海岸沿いや山間部のコースもあり、楽しみ方は多様です。
熊本城マラソンの大きな特徴は多彩で切れ目なく続く沿道の熱い応援です。
熊本市中心部を出発し周辺地域を巡って再び中心部に戻る道すがら地域総出の出し物に迎えられます。
沿道の主な出し物
■太鼓
■ジャズ演奏
■チアリーディング
■おかめとひよっとこの踊り
■ハンドベル演奏
■神社の巫女さんのハイタッチ
■YMCAの曲とパフォーマンス
■ザード「負けないで」の曲と応援MC
太鼓の力強いリズムを聞いてるだけで自然と足取りも軽くなります。
地元団体のほか学校サークルなど4団体ほど参加してくれています。
地元の伝統芸能なのでしょう、「おかめとひょっとこ」のお面をつけて笛の音に合わせて踊っていました。
「おかめとひょっとこの踊り」の出現に何が起きているのか混乱し、ランナーの目は釘付けになります。
一瞬であるものの、ふくらはぎや足の裏の痛みへの意識は消えて、いいペースでまた走り始めるのです。
30km地点の大きな神社の前での巫女の衣装を付けた女性のハイタッチの応援もサプライズでした。
足の痛みに懲りずにまたエントリー
レース中にのしかかる身体的負担は参加者みな同じです。
25km過ぎ当たりで襲ってくる痛みを無視して自分の走りに集中するしかありません。
マラソン大会に出て走っていると応援の力の持っている大きなエネルギーに気づかされます。
走っているときに声をかけて応援してもらうと素直に嬉しくて元気になるのです。
熊本城マラソンは数ある大会のなかでも特に応援の力を強く実感できる大会です。
地震でまだ壊れたままの家屋の前でも応援してくれていて、言葉になりませんでした。
ゴール後、自然と満足感を味わえました。
足のダメージは大きかったものの、来年もまた申し込むつもりになっています。
編集後記
近年のマラソンレース開催の各地の動きはランナーにとってはありがたいことです。
ただ運営上、大変な負担を伴うのも事実です。
ランナーの感謝の気持ちをもっと地域支援の動きに反映させたいと思います。