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銀行融資の手続きをスムーズにするためのちょっとしたこと

stevepb / Pixabay

担当者の立場で「りん議」の通りやすい資料を準備する

事業を始めたり拡大する時など、日ごろつきあいはなくても資金調達のニーズは発生します。
受付けをしてくれる銀行の融資担当者の気持ちを理解していると、手続きもスムーズにいきます。

銀行の担当者は融資取引先数、融資残高について増加目標を課せられています。
なので新規の融資案件の申込みは基本的にウェルカムです。

しかし、上司や本部へ「りん議書」を提出して承認を得ければなりません。
受付けする担当者は案件について「りん議は通りやすいかどうか」を意識しています。

融資の申込みをスムーズにするには、担当者にとってりん議の通りやすい資料を準備すれはよいのです。

 

ネガティブ情報は早めに伝える

通りやすい「りん議」のためには事業計画書の中身をきちんと作成します。

事業計画書に必要な項目
■事業を始める動機、経緯
■略歴、経歴
■資金計画
■売上計画

関連する事業経験は短いのにその事業を始めるような場合、然るべき理由は必ず必要です。
担当者から尋ねられる前に説明をすると、納得性は高いと思われます。

資金計画で設備費用は見積書をもとに算出します。
調達方法において申込み金額の1~3割程度の自己資金を用意しておくことをお勧めします。

担当者は売上見込みについて下振れするかもしれないという不安を持っています。
想定されるパターンとして「積極的シナリオ」「標準シナリオ」「消極的シナリオ」の3つを準備します。

事業経営のネガティブ情報は、伏せておかず理由とともに早めに伝えた方が印象は良いようです。

 

自分の信用情報は事前に照会しておく

しっかりと資料を準備し担当者へ必要な情報を提供したにも関わらず、融資承認の下りないこともあります。
どうしても納得いかないような場合、原因に過去のクレジット決済など信用情報によることが考えられます。

自分の信用情報はCIC(CREDIT INFORMATION CENTER)に料金1,000円で問い合わせて確認できます。
融資申込みの際に事前に照会しておくと、不要な心配をしなくて済みます。

融資の申し込みに銀行へ行くことは慣れていないため大変緊張するものです。
しかし緊張しているのは銀行の担当者も同様です。

相手の立場に立って資料や情報を提供すれば、手続きはスムーズに進むことでしょう。

 

編集後記

日常のなかでmind mapを何やかやと使っています。

このブログ記事の構成、講話やセミナーメモ、考えごとの整理、読書ノートなど。

使っている理由は箇条書きでなくツリー構造で思考の連鎖を可視化できることです。

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