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初めての創業相談者と面談するポイント

Photo-Mix / Pixabay

基本的な準備は出来ているか

創業を考えておられていて、初めて相談に来られる方の対応も最近増えてきました。
最適なアドバイスをするために最初の面談で3つのことを確認しています。

まず、創業の動機や経験されてきたキャリアなどを尋ねます。
このことから事業に関わる必要知識や技術の習得状況を知ることができます。

本人の本気度、持続可能性も掴めるし、必要とされている具体的なアドバイスを探っていきます。
不足していると考えられる知識等が分かると参考になる事例を紹介します。

競争力を持っているか

続いて、これまで経験してこられた以下のような具体的な内容を尋ねます。
■経験してきたこと
■事業に関して具体的に考えていること
■こだわっていること
■異色な面

競争力を持っているかいないかの判断は、事業を始めるうえで最も重要なことと考えています。
基本的な能力だけでなく、異色と言える側面を持っていることは競争環境では重要です。

強みと言えるものを持ち合わせていなければ、事業を興すことはお勧めできません。

事業計画やスケジュールを立てているか

起業に向けて具体的な計画やスケジュールを立てているのかどうかで対応は大きく変わります。
具体化を進めておられる場合は、より現実的でシビアなアドバイスをしないといけないからです。

まだ漠然としている計画の場合は、自分の現在の立ち位置から最終的なゴールの姿を描くように促します。
今の準備の延長上にゴールの見える計画であれば、「大丈夫ですね」とはっきり伝えます。

そうでない時は自分の強みや弱みを客観的に考えることを行ってもらいます。
販売先確保の重要性をどれくらい認識出来ているかも、計画を進めるか否かの大きな判断基準です。

計画を具体的に進められると判断出来てから、事業計画(資金、売上計画)の具体的な検討を始めます。

編集後記

事業を始められるかの究極のポイントは販売先の確保が出来るか否かに集約されます。

このことをしっかり認識できている方は、それなりの準備の出来ている方だと言えます。

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