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大学生に事業計画の作り方を学ばせる意味

StartupStockPhotos / Pixabay

学生向けに提供している事業計画作りの4ステップ

自分で事業を始めたいという方の相談の他、学生(大学、高専)に事業計画の作り方を話しに出かけます。
経営的な基礎を習得しているかどうかは特に気になることはありません。

最も苦労するのは何かの事業を興したいという意欲を殆どもっていない学生への対応です。
本来は意欲とともに自分のプランを温めている学生をイメージしてプログラムを提案し始めた事業でした。

さすがに個人の意識にまではアプローチ出来ないので、事業計画を立案するステップに従って話を進めます。

事業計画の立案ステップ
■アイデアの起案(強み、世の中の動き、SWOT分析)
■アイデアの展開(オズボーンの発想法)
■プラン骨子の策定(事業領域と優位性)
■プラン詳細の決定(マーケティング4P、資金・売上計画)

 

いつか役に立てば

ひととおり事業計画を完成させると、大学生向けのビジネスプランコンテストに申し込みをします。
なかには一次審査を通過し二次審査に進むチームもでてきます。

この段階になると競争意識の高まりから学生たちの目の色もはっきりと変わってくるようです。
スタート当初とは見違えるような積極性を出すようになります。

プログラムに参加した学生はプラン作成の過程で、将来の目的を多少は意識しただろうと勝手に推測しています。
今は意識していなくても、会社組織や自分で事業を興すような時に思い出すこともあるでしょう。

この事業プランで実際に事業を興そうとは考えている学生はほとんどいません。

 

一般の方の創業相談では、最初に動機と目的をしっかり尋ねます。
それを強く持っている方でなければ、事業はうまく行かないことを知っているからです。

そう考えると、学生に対して事業計画作りを教える意味について考えてしまいます。
はっきりしているのは過程を通じて自分たちのイメージを事業の形にする方法を知ったということです。

このことはどのような実を結ぶのか、数年を待たなければわかりません。

 

編集後記

昨晩のノーベル文学賞発表をメディアは大きく取り上げていました。

受賞されたカズオ・イシグロ氏は長崎市の出身でした。

先日は佐藤正午さん(佐世保市)の直木賞受賞ありと、文学を身近に感じてしまいます。

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