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創業者のためのマーケティング基礎知識・事業ドメイン

RudiHofer / Pixabay

3つの機能軸で「事業の姿」を具体化

新たに事業を始める、既存事業を見直す、そうした時どのような事業を想定していますか?
この問いかけにきちんと回答できる方は事業ドメイン(領域)を決定された方と言えます。

取組もうとする事業は「どのような事業」であるか、明確にすることは容易ではありません。
多様な選択肢の中から自分の強みを踏まえて様々な決定をしなければならないからです。

これから事業を考える方にとって、事業のイメージは漠然としている場合もあるでしょう。
事業ドメインとは「どのような事業であるか」を3つの機能軸で具体化するものです。

事業ドメインの3つの機能軸
■顧客軸(誰に)
■機能軸(何を)
■技術軸(どのように)

 

既成概念や思い込みに囚われず設定してみる

事業ドメインを設定する時に前提として実施しておくべきことが2つあります。
「自分のやりたいこと」と「自分の強み」を明確にしておくことです。

この2つを踏まえて事業ドメインの3つの機能軸を設定していきます。
想定される競合先よりも優位に立つことを念頭に事業の独自性は決定づけねばなりません。

重要なポイントは既成概念や事実、思い込みに囚われず、新たな価値を創出することです。
自分だけで考えていると考えは硬直的になるので、発想豊かな第三者との対話は有益ですよ。

 

見込みの立つレベルまで検討する

事業ドメインを設定すると具体的な「事業の姿」は見えてきます。
独自の強みを活かせるのか、事業環境に適応しているのか評価することも可能になります。

設定した事業ドメインでの将来を予想し、うまくいきそうならさらにブラッシュアップ。
難しいと判断したら修正を試みます。

事業ドメイン段階で、ある程度の見込みは立たなければなりません。
厳しいようであれば、ゼロベースで再度設定を試みることになります。

ディスカッションを重ねていくと、意外と本人の気づいていない強みを発見したりします。
いずれにしても、希望的観測でなく見込みの立つレベルまでの検討は必要です。

 

編集後記

一昨日、久しぶりに山登りに行きました。

登った山は長崎県大村市と諫早市にある多良山系の五家原岳(標高1,057m)です。

黙々と歩いていると眠っていた五感が甦るような感じがして、気持ちよかったです。

 

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