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向こう1年間の損益を見通す「予想損益計算書」
銀行へ融資の申込みに行くと決算書と試算表の提出を求められます。
しかし、これは過去の結果であり、今後の業績を見通すための資料も必要となります。
決算の時に作る損益計算書を、将来的に月次展開したものを「予想損益計算書」と呼びます。
融資担当者は今後1年間の売上見込みや収益見通しを、具体的な数字で示して欲しいのです。
作成のポイントには以下のことがあげられます。
■予想売上高に無理な計上はないか
■各月の売上高の根拠をきちんと説明できるか
■売上原価と販売費及び一般管理費(販管費)は実態に即して計上されているか
■営業損益から支払利息等を差引いた経常損益年間合計額と融資申込み金額の整合性
現金収支や過不足を表す「資金繰り表」
現金売上や売掛金回収などの収入と現金支払いや買掛金支払いの支出の動きから、現金の過不足を把握することができます。
この資金繰り表は本来、日々作成することが望ましいものです。
融資申込みの際に提出することで、現金の過不足状況を管理していることを示せます。
今後の事業展開の方向性を示す「事業計画書」
事業計画書の提出は、自社がどのような会社であるかを明らかにすることができます。
今後の事業展開の具体的な進め方などの記載により、予想売上高の根拠を示せます。
事業計画書を構成するのは以下の項目です。
■事業の概要
■開業にいたる経緯
■事業に対する想い
■経営者の略歴
■事業内容(商品・サービス、顧客、店舗、市場、競合)
■販売活動(基本方針、価格、集客、見込客)
融資申込みを検討する際には「予想損益計算書」「資金繰り表」「事業計画書」の準備が必要です。